■ ボサノバ・ソウル・サンバ ■
アイク・ケベック
テナーサックスは低くブローしてこそ魅力を発揮できる楽器と考えます。これはテナーサックス奏者、アイク・ケベックが他界するわずか3、4ヶ月前に録音した最後にして最高のアメ・ボサ決定盤。賞賛に値する見事な名盤です。お勧めしたい"聴き所"は、#1「ロイエ」。ギターで参加のケニー・バレルの名曲。バレル本人参加のギル・エヴァンス・オーケストラの盤「ケニー・バレルの全貌」も興味深いですが、最も知られているのはケベックによるこの音源かもしれません。そして最もお気に入りは…!、#2「ロロ・トゥ・ディスペディーダ」。#9「リンダ・フロール」。これらの2曲!遠い昔何処かで聞いたような何かしら懐かしい感じのボサノバです。さて当盤はジャズ初心者リスナー向きで非常に分かり易い内容です。例えば、#3「家路」はドボルザークの「新世界から」の「遠き山に日が暮れて」の邦題で知られています。#5「愛の夢」はあちこちでよく聴かれるリストの名曲だし。ケベック自身の作曲による#4「ミー・ン・ユー」。#7「ブルー・サンバ」。も勿論良し。演奏者をちょっとみて下さい。名義人のケベック、ギターのケニー・バレル以外の3人。このトリオ何処かで見たなと思ったら、ほおらびっくり!ギタリストのグラント・グリーンの名盤、同年1962年春。つまり半年前録音の「ラテン・ビット」のメンツそのまま"ごぼう抜き"で連れてきちゃってます。 ベース:ウエンデル・マーシャル、ドラムス:ウイリー・ボボ、シェケレ:ガーヴィン・マッソー。この3人の中でもとりわけ名人はウイリー・ボボで自身の名義盤も何枚か出していますが、ゲイリー・マクファーランド、「ソフト・サンバ」。ヴィブラフォンのボビー・ハッチャーソン、「モンタラ」。等の傑作盤のお手伝いもしています。
日本盤には、"試聴"アリ!。