■ ミーツ・ザ・リズムセクション ■
アート・ペッパー
愛聴盤のひとつであり、Jazzファンの支持を得ている有名盤です。カルテット構成なので落ち着いて聴けます。コール・ポーターの名曲「あなたが訪ねてくれたら嬉しいわ」で始まります。アルトやアンサンブルも良いのですがダイナミックなフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムスがフューチャーされています。2曲目、ピアノのレッド・ガーランド作曲によるファンキーな「レッド・ペッパー・ブルース」。ガーランドらしさを感じ、名盤「グルーヴィー」を思い出しました。短いですがポール・チェンバースのチェロのソロがあり名盤「ベース・オン・トップ」を思い出しました。3曲目のメロディックでリリカルな美しいバラードは「イマジネーション」。バークとバン・ハウゼンによるもの。彼等の作曲には、「ムーンライト・ビカムズ・ユー」というバラードもあり、機会があったら是非聴いて見て下さい。ビング・クロスビーの歌が良く知られています。情感豊かなバラードが得意なんですね。ペッパーとチェンバースの作曲による4曲目「ワルツ・ミー・ブルース」。次の次に来るジャズ・ミー・ブルースをもじったのでしょうか?。タイトルどおりブルースのスケールでワルツのリズムをしっかりやってのけています。#5「ストレイト・ライフ」。スピーディなペッパー・アルトとガーランド・ピアノ。加えてチェンバース・チェロ。#6「ジャズ・ミー・ブルース」。"よたり"系の明るいブルース。ゴキゲンです。#7「ティンティン・デオ」。この時代のJazzはラテンの要素を積極的に取り入れていました。典型的なルンバリズムに変調するあたりは何ともいえません。長いベース・ソロ、ドラムス・ソロあり。#8「スター・アイズ」。渡辺貞夫も取り上げている名曲スタンダード。都会的でモダンなメロディー。初心者向き。#9「バークス・ワークス」。ブルージィでちょっぴり"よたって"いる感じの少しユーモラスなブルース。ディジー・ガレスピーの作曲です。最後の「ザ・マン・アイ・ラブ」はガーシュイン作曲のスタンダード。これもチェロとドラムスが光ってるなあ。ピアノ=レッド・ガーランド
ベース=ポール・チェンバース
ドラムス=フィリー・ジョー・ジョーンズ
ペッパー以外は熟練者の名人ばかりですが実は直前までのマイルス・デイビス・クインテットの3人。ペットのマイルスとテナーのコルトレーンをアルトのペッパーに替えただけの構成になっています。丁度マイルス・デイビスがプレステージのあの有名な「マラソン・セッション」の4部作を録音した翌年のそれも1月で全員脂が乗っている最高の状態でした。主役はペッパーなのでウエストコーストになるのでしょうがハード・バップの雰囲気しっかり混じってます。

