■ ゲッティン アラウンド ■
デクスター・ゴードン
映画「黒いオルフェ」で知られる「カーニバルの朝」は映画音楽としては勿論、今ではすっかりジャズのスタンダードとしても定着しています。ルイス・ボンファが作曲したとされるこの曲はジャズシーンにおいても如何にに多くの巨匠たちに取り上げられたことでしょう。中でもここに演奏されているデクスター・ゴードンによる音源はジャズテイクの中では最も知られた一つに挙げられます。そして2曲目に続くバラードの名曲、「フー・キャナイ・ターン・トゥー」。これも是非知っておいて欲しい有名スタンダードです。余談になりますが、私はトニー・ベネットの歌うこの曲をよく聴いていました。3曲目で弾むような明るい曲調に代わり、4曲目も昼下がりの公園を散歩しているかのようなゴキゲンな印象の曲が続きます。5曲目に再びバラードです。バリー・ハリスのピアノソロがありちょっとした聴きもの。そして次がとってもお気に入り!ゴードン本人の作曲による6曲目にきて更に変化が加わります。陽気なカリプソ風ジャズ・ボサで締めくくります。ボビー・ハッチャーソンのヴィブラフォンのソロが聴き逃せません。市販されている盤の中には更にボーナス・トラックが加わっている物も有るようです。全ての曲が情感豊かでメロディック、変化もしっかりあり退屈させません。飽きさせません。中年オヤジのやさしさとでも言いましょうか、初心者リスナーに解り易く親しみやすい盤になっています。デクスター・ゴードン、ホントうまいね。サイドメンの中で特記すべきはまず、ヴィブラフォンに名盤、「ハプニング」で知られる新主流派、ボビー・ハッチャーソン。おかげでこの盤にも新主流派のイメージちょっとありますね。そしてピアノにリー・モーガンの名盤、「サイドワインダー」やサド・ジョーンズの傑作名盤、「マグニフィセント」に参加したバリー・ハリスがいます。
+2の日本盤には、"試聴"アリ!。

